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東京教会 問題の全貌―控訴・提訴

7.3人の長老 関東地方会に控訴および提訴

除名された林氏と、不信任となった全三郎長老は二日後の4月9日、関東地方会に控訴するとともに、提訴をした。また、金日煥長老も4月20日に提訴した。

1)林氏の控訴状

下記は林氏の控訴状内容だ。

1.治理の法的手続きに従った起訴状の送付も出席要求もなく、弁明の機会も与えられなかった。

2.開票に異常のあった他の長老たちは処罰せず、自白をしたことで自分だけが極刑に処されたのは不当である。

ところで、不思議なことに林氏の控訴状には不正指示に関する内容はない。これは何を意味しているのか?

 〈林栢生氏の提訴状〉 

この時、控訴状に添付した陳述書に書かれていると言ったのだが、そんな重要事項は、控訴する以上当然控訴状に記載すべきではないのか?

林氏の控訴に対し、関東地方会治理部は、林氏が不正開票を行って教会の秩序を乱し長老の品位を損なわせたという事由で棄却した。

林氏は再度総会に上訴したが、総会は最終判決として、林氏の治理は法に適した手続きによるものだったとして、弁明の機会は十分にあったと判断した。

参考:総会判決文より抜粋

「結論として、金牧師が林長老に対して、不正開票を教唆したことを明確に裏付ける証拠はなく、その教唆の事実については不明である。」

「さらに、東京教会の堂会治理手続きの違法性についても主張するが、1月28日には、金牧師に対して罪の告白と長老辞任の意向を明示し、その後の1月30日の堂会においても自ら不正開票を告白しており、その後は連絡が付かなくなるなど、こうした一連の流れから見て、林長老には弁明の機会は与えられていたと評価することができ、その懲罰内容については別途論じるとしても、東京教会堂会治理手続きに違法性があったと言うことはできない。」

しかしトンミモでは「林氏の治理は違法だ」と、総会の判決については決して触れずに、東京教会の堂会だけを非難し続けていた。

そして、金海奎牧師が堂会長なのだから、堂会長がすべての責任を負うべきだと主張している。

これは、自分たちが信頼し従うべきだと常に主張する総会の判決を、彼ら自身が従っていないという事だ。

また、最近(2016年4月6日)東京教会を相手どり、48人の信徒が連名で原告となって東京地裁に告訴した告訴状には

金海奎牧師が不正を指示したことはもちろん、再開票を要請した信徒たちにも金海奎牧師がそうさせたと書いてある。つまり、金海奎牧師が不正も指示し、その不正を暴くよう信徒たちをあおって再開票を要請させたというのだ。

どうして彼らはこんな話にもならない主張ができるのやら。

もうひとつ大事な点は、関東地方会も総会も、他の長老たちが犯した誤りは単純なミスだということを前提にしていることに、林氏が不満を抱いているという点だ。

参考:総会判決文より抜粋

「また、林長老は、他にも開票作業に誤りがある長老は治理されず、自白した自分のみが治理されるということは不当であるなどと主張するが、単に開票作業を誤った者と故意に不正を行った者とは明らかに事情を異にするのであり、許されるべきではない。」

林氏も知っているのだ。「ミス」だと言い張っているが、みな「不正」であることを。

本人は自白したのに重い罰を受けて、他の長老たちは罪を犯しておいて自白もせずにねばっているのを、地方会も総会も見過ごしているのは矛盾だということを。

それで、彼はこう言ったのだ。

参考:総会判決文より抜粋

2.林長老の主張の要旨から

「(8)不正開票事件とかかわりのある8名の長老は治理対象にされず、聖書的良心に基づいて告白し、謝罪した者のみを治理した地方会の治理部の判決は不当である。」

 

2)全三郎長老の提訴状

全三郎長老の提訴状の内容を要約すると、次のとおりである。

1.林氏が担任牧師による不正指示を告白したのに、担任牧師は一切調査しようとせず、

  林氏だけが断罪された。

2.林氏の治理過程に問題がある。

3.本来こうした問題は堂会で処理すべきことなのに、諸職会に報告して諸職会真相究明委員会を組織した。

4.引退長老が委員長、落選した按手執事たちが委員を務めていることは不公平だ。

5.インタビュー調査の時、堂会長に責任がいかないよう質問した。

6.公同議会を開いて問題を解決しようとしているが、これは長老政治を標榜する在日大韓基督教会の憲法理念に反するものだ。

7.こうした問題を、教会の事をよく知らない執事や一般信徒たちを扇動して、いわゆる「魔女裁判」をしようとしている。

8.3月24日に臨時公同議会を開くことに決めたのだが、堂会で何の話もしないままキャンセルとなった。

9.投票用紙を無断で移動させ、投票結果に手を加えた疑いがある。

10.堂会で上程した自粛案が否決され、その場で憲法にもない長老信任投票を行ったのだが、東京教会の法規では信任投票は合法であると言って強行した。

11.信任投票を○×方式で行い、結果的に176人中過半数89人以上であれば、信任とした。

12.長老の各々の得票数によって金日煥長老、全三郎長老の視務か解かれた。

13.最後に堂会では林氏の発言と金海奎牧師の教唆疑惑と違法行為について、調査して

くださるようお願いする。

何点か反論をしたいと思う。

まず、1番で、担任牧師は一切調査をしようとせず、とあるが、真相究明委員会の調査結果発表で、金海奎牧師に2回、各長老には1回ずつのインタビューを実施したことを明らかにしている。

林氏については、むしろ2か月間の行方不明の後現れてからも、委員会の調査を受けようとせずに逃げ回っていたため、調査ができなかったのだ。

事件の発生後すぐ、真相究明委員会が発足され、インタビューも調査も迅速に進められたので、

インタビューされる側は前もって口合わせをしたりする状態ではなかったと見られ、比較的率直な発言をしている。

また林氏については、かなり辛辣な言葉(精神異常、もともと普段からサタンの誘惑を受けるような人 など)で非難していて、それが心に引っかかったのか、

5番ではインタビューでの質問が誘導尋問のようだったと不満を表している。

3番、6番7番を見れば、彼が信徒たちと教会というものをいかに侮っているか、また長老の権威というものに対してどれだけ間違った概念を持っているかを如実に表している。

不正の起こった選挙で開票を担当した長老たちを、真相究明委員会のメンバーに入れないのは当然のことであり、

公同議会での選挙で投じられた貴重な信徒たちの票を、好き勝手に改ざんした問題なのだから、信徒たちの意思を問うため公同議会で話し合うのも当然のことだ。

10番では長老信任投票について、憲法に無いことを行ったと非難しているが、堂会で上程した「3か月自粛案」も憲法にはないものである。

「自粛案は」信徒たちが納得するには不十分な生ぬるいものだったが、その案に対してはなぜ憲法に無いと言って反対しないのか問いたい。「自粛案」なら容認できるということか。

13番に「金海奎牧師の教唆疑惑と違法行為」とあるが、先にも述べた通り、後に総会治理部でも金海奎牧師の教唆には「根拠がない」と判断している。

違法行為と言うのは、再信任を問う投票を行ったことを言っているのだが、

在日大韓基督教会で以前はあったが廃止された長老信任投票制度とは、定期的に長老に対しての信任を問うものだった。

2013年4月7日に東京教会で行ったのは、この長老信任投票制度ではない。

聖なる公堂の教会において、白昼堂々信徒の前で、長老によって選挙不正が行われたのみならず、担任牧師に濡れ衣を着せて責任を負わせて追い出そうとする背後の組織的陰謀の動きを捕えて、

東京教会は、教会と神様の権威を貶める極めて重大な危機に直面し、この状況を打開するために信徒たちの強力な要請によって、一度限り、長老の信任を問う投票を行ったのだった

その日金海奎牧師は「今後も定期的に信任投票を実施して、長老の信任を問おう」とする多くの信徒の要求に対し、「定期的な信任投票は教団の憲法に触れるのでできない」ことを明確に説明した。

しかし全三郎長老は10番で、金海奎牧師が「東京教会の法規では信任投票は合法であると言って強行した」と書いているが、これは紛れもない嘘である。

当時の会議内容は録音もされており、投票を行った170人余りの信徒全員が証人なのに、どうしてそんなウソを並べて地方会に担任牧師を起訴できるのか。

提訴状の内容そのものより、提訴をすることが大事なのではないか。

提訴をすれば裁判を開いて、牧師を免職に負い込めるからだ。

全三郎長老は、6月5日にもう一件、金海奎牧師個人を被告に提訴をしている。

※ 全三郎長老の2度目の提訴状については、後に詳しく触れる。

 〈全三郎長老の提訴状〉 

 

3)金日煥長老の提訴状

金日煥長老は4月20日に関東地方会に提訴をしている。その要旨は次の通りだ。

1.2013年1月30日、林栢生長老が堂会長金海奎牧師の指示に従って不正開票を行ったという告白と過程、理由について報告があった。

2.2013年2月3日諸職会で報告し真相究明委員会を立ち上げたが、十分な調査は行われなかった。

3.真相究明委員会は十分な調査をしないまま、諸職会で虚偽事実を報告し、教会の秩序を乱した。金日煥は不正はしていないと主張した。

4.3月31日、調査不十分のまま林栢生長老が不在の状態で治理を行った。

5.2013年4月7日の臨時公同議会で真相究明委員会の羅炳燮按手執事は、林栢生長老と金日煥長老が不正行為を行ったと話を誘導し強調した。

6.堂会で上程した長老自主謹慎案が臨時公同議会で否決され、その場で長老信任投票を行ったが、これを東京教会では合法だと言って強行した。

7.長老信任投票を○×式で行った結果、金日煥長老、全三郎長老の視務が解任された。

8.堂会での林栢生長老の発言と金海奎牧師の教唆疑惑、および堂会長としての違法行為について、調査してくださるようお願いします。

金日煥長老もやはり、違法行為について調査してほしいと言っている。長老信任投票が違法であったということだ。

4月7日の臨時公同議会で行われた長老信任投票は、不正開票事件という極めて深刻な事案に対し、誰も過ちを犯していない、誰も責任を負おうとしない、かのような「3か月自粛案」では信徒たちが到底納得できなかった。ゆえに、信徒たちの強力な要望によって実施されたものだ。

ここで、この「3か月自粛案」が決まった背景について知る必要がある。

先にも述べた通り、堂会では長時間どう責任を取るかについて協議し、様々な案が出されたが意見の一致にはなかなか至らなかった。

1年間の自粛案については、明白な誤りがあったことを自ら認めていた金日煥長老が、自分一人だけ責任を負うことは絶対できないと反発し続け、

金日煥、全三郎、朴栽世長老などは、自粛をあまり長期間することはできないと主張したので、1年でも、半年でもなく、3か月と言う生ぬるい案になったのだ。

そして、万一この案が公同議会で否決された場合は、その場で信徒たちに問うことにしたため、公同議会の議題に『③これに伴う後続措置』が設けられていたのだ。

彼らは、3月10日と17日の両日にかけて開かれた諸職会に出席していたので、当時の諸職者たちの様子がよくわかっていた。諸職者たちは、長老たちの行為とそれにまつわる状況に対し、強烈な怒りをいだいていた。

その諸職会での堂会報告の中で提示された「3か月自粛案」については、すでに諸職者たちが反対していたし、一部からは信任投票をしようと言う意見も出されていた。

にもかからわず、金日煥、全三郎、朴栽世長老らは、3か月自粛案にこだわり最後まで押し通した。

担任牧師が3部礼拝を進めている間も、長老たちが集まって臨時公同議会の始まる直前まで協議を続けたが、結局、やむを得ず「3か月自粛案」を堂会案とした。

代わりに否決された場合は、信徒にその場で意見を問い処分を決めるということで、なんとか合意したのだった。


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