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東京教会 問題の全貌-有権解釈

9.有権解釈と全三郎長老の2度目の提訴

6月1日の地方会の続会では、東京教会とハンサラン教会の総代問題をめぐりしばらく激しい論争が続いた。

「法だの規則だのはしばらく横に置いておいて、まずは続会を進めるようにしよう」と言う発言が何度も叫ばれ、会議は違法と変則によって進められた。

その場で地方会の役員の選出が行われ、分担金未納で総代権が問題視されたハンサラン教会の金根湜牧師は、急きょ分担金を納付して何とか牧師副会長の座に就いた。

彼は当時東京教会堂会と激しく対立していた人物で、後に東京教会の提訴案件を扱う治理部長になる。

東京教会は総会の憲法委員会に再解釈を要請していたのだが、続会当日の6月1日付で、憲法委員会から前回と全く同じ内容の有権解釈が出された。

即ち、教団の憲法上、長老の解任は常に勧告辞任であるべきで、3分の2以上の賛成で勧告辞任をすべきなので東京教会の決定は違憲であり、林栢生、金日煥、全三郎の3人の長老がみな控訴・提訴をしている以上視務長老としての資格がある、というものだった。

〈6月1日付 有権解釈文書〉

添付書類を詳しく見ると、東京教会側が実に具体的に状況を記録して丁重に有権解釈を依頼しているのに対し、憲法委員会は個教会の特別で具体的な状況など全く考慮せず、ただただおうむ返しのように法の条文だけを述べているのがわかる。

さらには、自ら罪を認めている林氏まで勧告辞任に該当するとして、地方会に控訴した以上視務長老としての資格を有するとしている。

勧告辞任とは、不適切なことを行っても自ら辞任する意思が無い牧師や恒久職者を解任させるため、公同議会で信徒から2/3以上の不信任同意を得て辞任をさせるものだ。

東京教会は、過ちを犯した長老たちを「解任」させるために「不信任」を問うたのではなく、改めて信任をして前進していくために、極めて建設的な趣旨から「信任」を問い直したのである。

しかしこの有権解釈を受けて、3人の長老を擁護する一部の信徒たちは、この投票で3人の票が1/3を超えていたのだから、勧告辞任だったら信任を受けたことになると、おかしな理論を展開した。

が、それは愚にもつかぬ話だ。あの時投票によって問うたのは「信任」だったのだ。

だから、2/3の信任を得なければならないのなら、1/3をわずかに超えた金日煥、全三郎長老のみならず、1/2をかろうじて超えた朴栽世長老も、信任を得られなかったことになる。その他の長老たちは2/3をはるかに超える信任票を得ている。

林氏にまで視務長老の資格を認めてやる総会憲法委員会の有権解釈を見れば、そういう判断を下す牧師たちには、見えも感じもしないいくつかの点がある様だ。

第一に、聖くあるべき信徒たちの総会で、不正開票が行われ貶められた神様の栄誉

第二に、信頼していた長老たちに騙された信徒たちの憤りと傷心

第三に、自分の教会の長老に不正開票指示の濡れ衣を着せられた担任牧師の苦痛

 

総会の有権解釈によって勢いづいた全三郎長老は、1度目の提訴に続いて6月5日、新たな項目を追加して2度目の提訴に踏み切った。

しかし今度は、金海奎牧師個人を被告として提訴したという点に着目すべきである。

 〈全三郎長老の2度目の提訴状〉

彼は、提訴以降、地方会続会での総代権を黙認する代わりに、地方会の判決が下されるまで堂会をはじめとするすべての会議に参加しないことで合意したはずの約束を破り、堂会に出席して

「私は長老に復帰することが目的ではなく、金海奎牧師を東京教会から追い出すことが目的だ!」と言って憚らなかった。

彼の2度目の提訴状の内容は、要約すると次の通りだ。

1.被告は4月28日総代たちを集めて、地方会総会において公同議会の決定に従わない言動をすれば治理すると脅した。これは総会拳法に規定する、良心の自由に違反するものだ。

2.被告は3人の長老の総代権を認めている有権解釈に従わず、地方会総会を停会する事態を招いた。これは憲法秩序を破壊する重大な犯罪行為である。

3.被告は地方会総代を独断で選任した。これは堂会が総代を選任することになっている総会憲法に違反することである。

4.4月7日の公同議会で長老信任投票を行ったことは、堂会で一切取り上げられなかったことで、過半数を越えれば信任を受けたこととしたのは、被告個人の意見であり堂会で決定した事ではない。また再信任投票決議も2/3の賛成で決定したと主張するが、実際には過半数でもない多数決だった。

地方会の操り人形

全三郎長老の2度目の提訴の内容は、全三郎長老本人とは特に関係のないものだ。つまり、金海奎牧師個人を起訴するという、明確な組織的必要性によって作成された提訴状だと言うことだ。

ひとつめの項目から見てみよう。

1.被告は4月28日総代たちを集めて、地方会総会において公同議会の決定に従わない言動をすれば治理すると脅した。これは総会拳法に規定する、良心の自由に違反するものだ。

→ 真っ赤な嘘である

先にも述べたように、これは姜平守執事が、隠れて録音したものを根拠に作成したものだが

重要なポイントは、全三郎長老はその場にいなかったということだ。自分が直接聞いたわけでもないのに、何の脅威を感じて提訴までしたというのか。

さらに、金海奎牧師は「治理する」と言っていない。

姜平守執事が「処理するしかない」と言う言葉を「治理する」と聞き間違え、全三郎長老と話をして、これで提訴しようと考えたようだ。提訴状に書かれたその内容がそのまま起訴状に出ているということは、治理部が姜平守執事が渡した録音ファイルを実際に聞いて確認することもなく、起訴したということだ。

これは、単に治理部の業務怠慢ばかりでなく、治理部と提訴者がぐるになっていることを端的に表す証拠だと言えよう。

結局、その違法の証拠である音声ファイルに「治理」と言う言葉が無いという事実が、後の裁判で初めて明らかにされるという、呆れた事態につながった。(裁判過程で詳細説明)

2.被告は3人の長老の総代権を認めている有権解釈に従わず、地方会総会を停会する事態を招いた。これは憲法秩序を破壊する重大な犯罪行為である。

→ 事実ではない

地方会総会が停会となったのは、執行部が事前合意を守らなかったためだ。

4月22日任職員会ですでに東京教会総代問題をめぐって、長時間激しい論争を繰り広げ話し合った。

その結果、総会で真相究明委員会の説明を聞いた後、総代の意思を問い総代権の有無を決めようということで、ようやく合意に至った。

しかし、その合意を手のひらを反すように、あたかも何事もなかったかのように、何もせずに会議を進めようとしたのだった。

さらに、彼らは罪を自ら認めている林氏さえも、壇上に立たせて司会をまかせていたではないか。

一般社会においても、物議をかもした人間は、その罪の有無、軽重に関係なく事態が落ち着くまでは公けの場に出ることは自重するのが常識だ。

教会が、一般社会よりも道徳的倫理的レベルが低いとあってば、どうして世の中に向けメッセージを発信できようか。

だから、総会が停会となった責任は、関東地方会会長の韓聖炫牧師にあるのだ。

そして、憲法秩序を破壊した重大な犯罪行為? 一体誰が誰の話をしているのやら?

3.被告は地方会総代を独断で選任した。これは堂会が総代を選任することになっている総会憲法に違反することである。

→ 完全なる嘘だ

東京教会は古くからの慣例で、総代を選任することには担任牧師は関与してこなかった。

東京教会の重要職にある人であれば、誰でも知っている事実だ。

堂会の書記が副牧師に依頼して、名簿を作成して新ロビーに提示したら、出席できる人だけが○を記すことで決定する。

彼らも皆わかっていることだ。なぜこんな話にもならないことを言いだしたのかは、後に裁判過程で明らかにされる。(裁判過程で詳細説明)

4.4月7日の公同議会で長老信任投票を行ったことは、堂会で一切取り上げられなかったことで、過半数を越えれば信任を受けたこととしたのは、被告個人の意見であり堂会で決定した事ではない。また再信任投票決議も2/3の賛成で決定したと主張するが、実際には過半数でもない多数決だった。

→ とんでもない嘘だ

この項目には、3つのポイントが含まれている。

まず、「再信任」について堂会で取り上げなかったということ、次に、過半数を越えれば信任を受けたこととしたのは被告個人の意見だという点、そして2/3の賛成で決定ではなく、過半数でもない多数決だったという点だ。

確かに堂会で再信任をしようと言う話は出なかった。しかし、「3か月自粛案」という堂会案が否決された場合は、信徒たちの決定に従うことで合意したのであり、全三郎長老本人も同意したことだった。

過半数以上で信任とするとしたのも当然のことだ。教団の憲法では長老選挙や勧告辞任以外には、全てを過半数で決定することとなっている。

もし2/3以上としていたら、朴栽世長老もやはり信任を受けられらかったことになる。ちなみに他の長老たちはみな2/3をはるかに超える票を得ている。

また、多数決で決定しても何ら問題もないのだが、「3か月自粛案」に賛成した29人と、他の案に賛成した何人かを除くほとんどの信徒が、圧倒的多数で再信任に賛成したのだった。

このように、言いたい放題に話にもならない言いがかりで作成した、でたらめな提訴状だったが、治理部は起訴をするために金海奎牧師個人に焦点を絞った提訴状が必要だったので、全三郎長老を利用してこんな提訴状を書かせたのである。

つまり、1度目の提訴状は被告が金海奎牧師個人ではなかったので、新たに金海奎牧師個人を被告にする必要があったということだ。

しかし常識的に見て、どれひとつ個人を被告に立てられる項目はない。こんなでっち上げの提訴状だが、治理部では貴重な起訴事実として採用された。

治理部は参考人陳述を行うとして、金海奎牧師と東京教会の長老たちを呼び調査を行ったのだが、まともに説明の機会も与えず、ただ「はい」か「いいえ」のみで答えろと、権威的、強圧的な取り調べをうけた。

参考人陳述ではなく、まるで刑事が被疑者を取り調べるかのような侮辱的で不公平な調査だった。

クリスチャン・トゥデイ紙の記事に、当時調査を受けた長老たちをインタビューした記録があるので、ここに引用する。

〈クリスチャン・トゥデイ紙記事から抜粋〉

関東地方会治理部が金海奎牧師個人を起訴で物議

東京教会「全信徒説明会」で糾弾、脱退の声も[10.07.2013]

(記事後半より)

一方、この日、東京教会の長老たちは、治理部の調査を受ける時、不当な扱いをされたと糾弾する。

李秀夫長老は「3人の長老(林柏生長老・全三朗長老・金日煥長老)が提訴した内容について質問された。『はい』か『いいえ』でのみ答えるように言われた。こちらの意見は一切聞きいれてもらえなかった。」

この時3人(李秀夫長老・村上長老・呉大錫長老)の長老たちの答えにも、若干の違いがあったことは事実である。

「私への質問が終わった後も、私自身不確かな部分があったので、他の長老たちが質問に答えている時に自分の意見を言おうとしたら(その場から)出ていくよう言われた。

『あなたが今、言うことに従わず退場しないなら、長老から除名する」と言われた。

そんな状況下で審問が行われた。私たちの考えや意見を語る機会は一切なかった。」と非難した。

村上長老は「最後まで残っていたのは私だ。他の長老たちが残って敷衍説明をするために残っていようとしたがいられなかった。

質問はほとんど金根湜牧師がしていた。他の長老が質問しようとしたら、それさえも制止し、本人だけが質問した。私の意見を言うことは出来なかった」と話した。

呉大錫長老は「事実と違う部分があったのに、私たちの意見は一切聞いてくれなかった。関東地方会がすでに用意したストーリー通りに、すべて進めていった。」と語った。


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